第10回 静岡 アジア・太平洋学術フォーラム第1日目 [雑記]
今日は午後から、タイトルに書いたフォーラムに参加しました。昨年までこのフォーラムの担当だったので、今回初めて聴講者としての参加です(昨日の準備には仕事を休んで行きましたけど)。
今回は第10回ということで総花的な内容ではありますが、そうそうたるアジア研究者が静岡に集まるわけで、お話を聞くだけでも価値があります。土日も開催してますので、都合がつく方は是非グランシップにお出かけください。
さて、今日聴講したのは第2セッション「ナショナリズムを超えられるか-アジアのソフトパワーと文化交流」(座長:青木保 法政大学特任教授)です。さすがなぁと思ったのは、地元出身の濱下先生(京都大学教授)。物静かな語り口ですが、指摘は鋭いです。このセッションのテーマは、ナショナリズムを否定的にソフトパワーと文化交流を肯定的にとらえているけれど、現実は「文化ナショナリズム」という指摘など。この部分はもっと議論してもらいたかったし、質問したかった点です(時間切れで質問時間がなかった)。例えば、マレーシアでは言語政策局をつくってマレー語を広める政策を打ち出しているけれど、これはまさに「文化ナショナリズム」。でも、実際には大学でのマレー語を使った授業を英語に切り替えている。グローバリズムに飲み込まれている中での、ポーズとしての「文化ナショナリズム」ではないのか。また、そもそも「ソフトパワー」=「文化ナショナリズム」ではないのか。こういう点を聞きたかったなぁ。
あとは鄭先生(首都大学東京教授)が、坪井先生(早稲田大学教授)の「自由主義的史観に対する批判」を批判していたのが面白かったな。坪井先生は我が国の現在のナショナリズムを”自己愛のナショナリズム”と批判し、韓国を”自己肯定的なナショナリズム”と評価したけど、鄭先生にいわせると、韓国は”反共ナショナリズム”が”民族ナショナリズム”になっただけだし、韓国で使われている辞典を引き合いにして「昔から日常的に反日を実践しているのは韓国であり、むしろ日本は隣の国と仲良くしようとしてきた」という指摘は痛快でした。明日は呉善花先生が登場するからまた面白い話が聞けそうだ。
セッションとしてはうまくまとまらなかったけど、結構面白かったのでよかったと思う。まぁ3時間半で講師が7人では、まとめろといっても難しいけどね。
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